
CAになりたいけれど、今の状況どうしたらいいの?
これからエアラインCAを目指す方へ
コロナ騒動の中で、エアライン業界は致命的なダメージを受けています。
世界のエアラインが元に戻るには2~3年かかると、多くの業界関係者や経済専門家の方が新聞やテレビのインタビューなどで語っているのを見ました。
その中で、ANAも社員の一時帰休や新卒採用の中断を決定。
外資系エアラインは採用活動をストップし、従業員のレイオフ(解雇)なども予定され拡大していくと予想されています。
エアライン業界は過去、911同時テロ、SARS、リーマンショックなど外的な要因で大きなダメージを受けています。
私は外資系エアラインの客室乗務員として現役で乗務していたので、当時のエアライン業界の状況をリアルに体験してきました。
何か事がある度に、セーフティやセキュリティなどのレギュレーション(規則)が出来、仕事の負担がどんどん増えていきました。
また、アメリカの航空会社では乗務員のフライト上限時間にはリミットがありません。以前は、ちゃんとリミットが決まっていました。
つまり、飛びたいだけ飛べる状態です。
飛びたいか、飛びたくないか選択肢があるのでそれでも良いとは思いますが、、、
業界全体を見ても、CAの1ヶ月のフライト時間は私がフライトしていた頃よりも更に増えている感じです。
また、外資系でしたので雇用の不安も常にありました。
まさかのJALも破綻して、仕事を離れた方達もいらっしゃいます。
これらの経験から、また現在の状況を考えると今後はますます働く環境としても厳しさが増すことが予想されます。
中には、この騒動が終わったら旅行も復活して先は明るい!だからそれまでがんばりましょう!という一見聞こえの良い宣伝も見かけます。
私も航空業界、旅行業界、観光業界すべてなるべく以前のような活気を取り戻してもらいたいと切に思うところです。
けれども、その業界へ進もうという方達には今一度しっかりとこの現状を把握して今後のことを考えていただきたいと思っています。
まさかここまで大きな出来事が起こるとは予想はしませんでしたが、コロナ騒動の前から実感していたことだったので、CAになってからこんなはずではなかった!と思うことのないよう受講生の方達には「自分軸」を設定することをお伝えしてきました。
自分は何をしたいのか?
何を実現するために働くのか?
そのためにはどのような手段が考えられるのか?
などを自己分析で徹底的に考えて頂きました。
今まで以上の影響があるとも言われていますので、具体的に今後何が起こるか誰もわからず未知数です。
なので、今後はますます自分の実現したい未来を目指す為の「自分軸」が重要です。
自分の理想とすること、生活、状況は何か?
どうやったらそれを手に入れられるのか?
それを得るためになぜ客室乗務員の仕事が必要なのか?
何を実現するために客室乗務員の仕事を選ぶのか?
この何をの所を是非考えて下さい。
そこさえしっかりと設定できれば、エアラインCAの仕事はあなたにとって最高の仕事になりますよ。
これからのエアラインCA受験
また、中にはこれからのエアラインCA受験はどうなるのか不安に思われている方もいらっしゃると思います。
今後しばらく新規採用のチャンスが減るというのは、残念ですが誰がみても想像できますよね。
変わらないところもあるかもしれませんが、そのようなエアラインはかなり少ないです。
客室乗務員の採用があったとしても、数が少ないのでそこに多くの受験者が集まってこれまでよりも倍率はかなり上がるでしょう。
もしかして、「やっぱり」とこの時点でため息をついていらっしゃいませんか?
確かに厳しい状況ですがそういう中でも、受かる人は受かります。
これまでJAL・ANA、外資系エアライン3社合格体験でどのような人が客室乗務員に合格するのかを実際見てきました。そして、現在はその要素を基にしてCA合格者を輩出しています。
では、どういう人が客室乗務員に受かるのか?
それは「将来、自分が実現したいことに向かって行動している人」です。
ちなみに実現したいことは、「客室乗務員になる」ということではありません。
その先にある物です。
さきほどお伝えした「自分軸」です。
これがエアラインCAに受かる人のベースとなる要素です。
ここをどれだけ明確に設定できるかで、コロナ収束後のCrew(乗務員)としての生活を楽しめるかどうかも変わってきます。
あとはエアラインCA採用復活したときに、就活スキルを磨くだけ。
ですので、あまり悲観せず冷静にそして自分の未来を具体的に考え、それに向かって行動し続けチャンスを掴んでくださいね。