【CA就活ビデオインタビュー対策】動画録画準備と通るコツ
外資系エアラインの採用試験で最近、ビデオインタビューを使うところが増えています。
日系エアラインのANAでは、今年からエントリーシートと一緒に「自己紹介動画」提出、JALのLCCZipAIRでも「自己PR動画」を撮影して提出することを求めていました。
一般企業でも導入され始めていますので、今後は採用試験のプロセスの1つとして重要な鍵となってくるでしょう。
ビデオインタビューを扱っている会社の中でもHirevueが有名で、多くの外資系エアラインがこのプラットフォームを使用しています。
HireVueは2004年に開発され、シンガポール航空、キャセイパシフィック、カンタス、ヒルトン、ユニリーバなど現在世界700社で使用されているそうです。
エアライン受験でのビデオインタビューが、初めての方にとってはどんなものか気になりますよね。
そこで今回は、このビデオ(デジタル)インタビューについてHireVueのサイトの記事を引用させて頂きながら、エアライン受験の際の準備法や通るコツなどをお伝えしていきます。
ビデオ(デジタル)インタビューとは?
ビデオ(デジタル)インタビューは特別なソフトウエアを使い自動的に面接パフォーマンスを評価します。
HireVueでは人工知能選考支援機能がついていて、Text(言葉)Audio(音声)Video(態度)またストレスレベル、言語操作能力、顔の表情などのノンバーバルコミュニケーションなどから最有力候補者を人の手を介さず正確に選ぶことができるそうです。
ビデオ(デジタル)インタビューの流れ
ビデオ(デジタル)インタビューの流れを見てみましょう。
オンラインでアプライ後にビデオインタビューを受けるようメールが来ます。そこには、ビデオインタビューを行うリンク先が載っており、そちらに移動します。
本番試験の前に練習用の質問が何問かある場合もあります。エアラインによっても中身は違って来るとは思いますが、おおむね以下の様な感じです。
✔質問はだいたい2-5問
✔質問は1回の録画につき1問
✔質問がスクリーンに表れたあと、だいたい30秒から1分間で答えを準備
✔その後、自動的に録画がスタート
✔答える時間は約1分~2分
✔やりなおしや途中で終えることは出来ない
✔全てのプロセスを終えるのに約10-15分
ビデオインタビューを利用する企業のメリット
コスト削減:これまで面接場所を確保し時には海外まで出張し採用活動をおこなう際に必要なコストや手間が大幅に削減できます。
スクリーニング精度の向上や幅広い候補者の機会提供:書類だけでは見抜けない本来の候補者の姿を探ることが可能となり、また都合がつかず面接に参加出来なかったなどの機会損失を防ぐことができます。
フェアな評価:録画データを複数の人で確認できるので評価がより公平でばらつきを防ぐことができます。
ビデオインタビューを受ける受験生のメリット
仕事などの都合で面接に参加できないということがなくなり、チャンスが増えます。
また、受験会場に行く際の交通費などを削減できます。また、偏った評価ではなく複数の人の確認で、より公平な結果を得ることができます。
企業側だけでなく、CA受験生にもメリットがありますね。
ビデオインタビューを採用している外資系エアライン
すでに、デルタ航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空などのアメリカの航空会社やカンタス、シンガポール航空、エミレーツ、キャセイパシフィック、フィンエア、 Scoot、FlydubaiなどのLCCなどが利用しています。
厳しい競争にさらされているエアラインにとってコスト削減はとても魅力的であるので、今後ますますこのビデオインタビューを採用するエアラインが増えていくと思われます。
採用試験のどの時点で使われている?
客室乗務員採用試験プロセスの中で最終面接でこのビデオインタビューを使用しているエアラインもあるようですが、ほとんどの場合、書類審査の延長線上のような位置づけでウェブ上で録画やライブ形式で行なわれています。
各エアラインの採用ページからオンラインアプライ後その中から選ばれた人がビデオインタビューを受ける場合とオンラインでアプライと同時に応募した人すべてインタビューへのinvitationが来ることもあるようです。
その後、面接(アセスメント)に呼ばれます。
どのように評価されるのか
HireVueのサイトでは、AI(Artificial Intelligence)を使って、候補者の本質的な資質をみわけることができより良い人材採用ができると書かれています。
質問に答えている候補者のイントネーション、顔の表情、的確な単語を使い内容も質問に沿った回答なのかなど評価されるそうです。
個々の会社の欲しい人材や理想的な人材など採用のベースラインを作成します。
例えばエアラインの客室乗務員の場合は、そのエアラインが求めている人材像の特性や資質などそのときの採用基準に基づいて作られます。
そして受験者の答えや態度などをこのベースラインに当てはめた結果を全体の受験者と照らし合わせて評価していくのです。
このビデオインタビューにすべての評価を頼っているわけではありません。レジメや写真なども候補者を選ぶ重要な要素です。
ビデオインタビュー対策
ビデオ(デジタル)インタビューは、慣れないとカメラに向かって話しかけるのに違和感を覚えるかもしれません。ですので、しっかりと準備と練習を事前にすることが肝心です。
外資系エアラインビデオインタビュー対策
ビデオインタビューを採用しているエアライン全般的に言えるのですが、客室乗務員を採用するに当たって必要な資質や特性またそのエアラインで活躍してもらえそうかなどを探る質問がほとんどです。
Tell me about yourself.
Why do you want to become a cabin crew?
などは必ず準備しておきましょう。
その他にも、客室乗務員の仕事や役割。あなたの性格や価値観。客室乗務員の資質、例えば、Customer service skill、コミュニケーションスキル、Teamworkなどに関連した質問や、Customer serviceに関連した経験についてなどもWhat would you do if you are ~などロールプレイ形式で聞かれることもありますので、自分の意見などを自己PRと共にまとめてシンプルに言えるようにしておくといいと思います。
こういった準備は、対面面接の準備の延長線上にあります。まずは英語での自己PR、志望動機をしっかりと頭の中に入れて、そこから様々な英語面接質問を通して答えの内容を考えアウトプットの練習をしていきましょう。
このやり方ですと、ビデオインタビューだけでなくその後の面接準備もしっかりできます。
日系エアラインのビデオインタビュー対策
日系エアラインでは、外資系エアラインのように録画する時点でいきなり質問がでてきてそれに答えるというやり方ではなく、あらかじめ「自己紹介」や「自己PR」など質問が設定されています。
今後は、外資系エアラインのような形になる可能性もありますが、現時点では前もって準備ができます。
ですので、しっかりと準備して臨みたいですよね。
そのための対策としては、伝える内容は外資系と同じで結局自己PRや志望動機をどれだけその時点でまとめられているかの一言に尽きます。
そして、与えられた時間内に要約して伝えるという準備をしていきます。
また、外資系エアライン同様やはり動画から伝わるその方の雰囲気も評価としてはウェイトを占めていると思いますので、そのあたりもしっかり意識した対策をしていくといいと思います。
ビデオインタビューに通るコツ
ビデオインタビューに適した場所や服装
ビデオインタビューや動画録画は、面接のように瞬間的な集中力が必要です。
そのために、
良く休む⇒仕事後などは疲れているので集中もできません。
精神的に安定した状態⇒不安などがあると表情などにも出てしまいます。
静かで落ち着いた環境⇒試験に全力投球するために必要です。
具体的な注意事項としては
◆デスクトップやスマホのカメラがしっかりとあなたを捉えているか確認
◆顔が暗くなっていないか?ライトが必要かも確認しておきます。
アピアランス注意事項
ビデオインタビュー通過するためにも、アピアランス(見た目の印象、メーク、髪型、表情、服装、姿勢、話し方、目線など)は非常に重要な要素です。
レジュメやエントリーシートで提出した写真と変わらない印象、そして面接と同じ服装や髪型、メークで臨みましょう。一貫性を持たせることが大事です。
そして、サービス業にふさわしい印象と、自分らしさを掛け合わせたような雰囲気が出せるようにすると良いです。
それには、あらかじめスマホなどで自分が回答している姿を録画して確認します。違和感がないか?不自然さはないか確認してください。
あとは、レジメを手元において、普段の対面面接と同じような気持ちで笑顔を絶やさず集中してインタビューに臨むましょう!!