JALの採用HPを見ると「素の部分を見せて欲しい」という言葉が書いてあります。
「心」とも書かれていますが、面接でどのように伝えたら良いかよくわからなかったりしませんか?
それを解決するためには、エアライン採用面接では何が求められているのかという採用側のニーズを知る事が重要です。
ここを理解することで、あなたの回答と、面接官側が知りたいことがかみ合わないということが避けられます。
今回は、エアラインの面接では一体何を求められているのかをお伝えします。
エアライン面接の目的
JALのHPの中の採用ページでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、以下の言葉は人事の方がおっしゃっていたことです。
「素の部分を見せて欲しい」
「土台の部分を素直に見たい」
「自分の気持ちを伝えて欲しい」
これらは、JALだけでなく全てのエアラインが知りたいことです。ところが、実際面接の場では
「素の部分が見えない」
「土台がわからない」
「自分の気持ちを伝えていない」
こういう方は残念ながら面接官のニーズに応えていないことになります。
受験生の方にとっては、正当な評価が得られないというデメリット。
そして、エアラインにとっては、活躍を見込める人材、大切なお宝を見逃してしまう可能性もあるのです。それは双方にとって残念ですよね。
面接官のニーズに応えられない理由
採用側の求めることに応えるために、それなりに準備をして面接に臨まれていると思います。
けれどもどうしてニーズに応えているつもりでも、実は応えていないということが起きてしまうのでしょうか?
JALの採用サイトでは、人財本部長と客室本部長のお二方が共通して受験生に伝えていることとして、「素を見たい」とおっしゃられているいうこと。
文章の最後は、「あなた自身を是非見たい」というニュアンスの言葉で締めくくっています。
ここの意味をスルーしてしまうと、正しい就活準備ができません。なぜならば受験生が伝えたい事とエアライン採用側の知りたいことにギャップがあることが多いからです。
エアラインCA面接官が知りたいこと
採用側が知りたいことは何だと思いますか?と聞かれたら、普通は「客室乗務員の適性があるかどうか ということを知りたいのでは?」と考えるのではないでしょうか?
だからたいていの場合それを見越して、エアラインのHP、人から聞いたこと、雑誌、インターネットなどの情報から客室乗務員に求められる適性や、人材像は「こうではないかな?」と想像。
そして、そこから自分のアピール出来そうな強みやネタを探す。
次に適性をアピールできそうな自分のネタを探し、自己PRや志望動機を準備。
そして、想定質問に対してもCAの適性があることを伝えられそうなものをピックアップして、だいたい答えを準備しておく。
えっ?だめなの?と思われたあなた
続きを是非読んでください(^^)
間違ったエアライン就活準備
一見合理的なやり方に見えますが、実は結果になかなか繋がらないエアライン就活準備の典型例。
なぜならこのやり方は、軸が自分ではなくエアラインになっているからなんです。
つまりエアラインが求めそうな”自分”をアピ-ル
これが、エアライン側のニーズとのギャップができてしまう原因。
- エアラインが求めそうだと考えて伝える自分は、果たして本当のあなたですか?
- あなたの考える”エアラインが求めそうな人材像”が間違っていたら?
- 本来のあなたならではの強みとは違う部分をアピールしていたとしたら?
- 伝えていない部分が実はエアラインが本当に求めているとしたら?
このあとはどうなるか想像つきますよね。
素の自分をアピールしてますか?
採用側が知りたいことは、まず「あなたは誰?」「あなたは何者ですか?」ということ。適性があるかどうか、エアラインに合った人材かを確かめるためにも、あなた自身について知りたいのです。
ですのでエアライン側にしっかり自分を評価してもらうためには、自分を軸にしたアピールでないといけないのです。
自分で受けの良さそうな強みを探してアピールする、いわゆるエアラインを軸にした場合、すべての答えに対して、”受けの良さそうな”という視点から答えを探します。そうすると、素ではなく飾られた人物となりがち。
一方、自分を軸にして、本来の自分の強みをアピールする場合、事実や自分の考える価値観や考えをそのまま伝えるだけ。
あなた自身を伝えて初めて採用側は判断出来ます。
適性があるかどうかについてはその時の採用基準などにもよりますが、エアラインが決めること。エアライン採用側に正当な評価をしてもらえることは、両者ともにWIN WINの関係に繋がるのです。
適性や潜在能力があれば自分の素をアピールしても、エアラインが求める人材像にマッチするはずなのです。
自分軸で勝負
エアライン業界は、競争の激しい世界。働く環境も決して楽ではありません。ミスマッチを防ぐためにも、本来の自分自身をまずしっかりと理解することから始めることはとても意義があります。
それでも、自分に適性がないとわかったら怖いですよね。
安心してください。ほとんどの方は何らかの適性を持っていらっしゃいます。
それが、採用基準内に入れるか枠外なのかの違いだけ。弱いと思ったらそこが課題になります。その課題をクリアすればいいのです。
「素」の自分を見てもらうために
エアラインに限らず就活での面接の質問は、すべてあなたについての質問です。
そのためには自分を軸とした自己理解を深め、それを言葉にして自分の価値を伝えることが大切。その作業が自己分析なのです。