“エアライン受験とマナー”は、切っても切れない関係と思われがちです。まして客室乗務員を目指すならば絶対に身につけていないといけないスキルの一つと思いがちですよね。
ところが、それよりも客室乗務員に合格する為にはもっと大切な事があります。これを知らないとマナーを勉強しても宝の持ち腐れになってしまうかもしれません。
そこで、今回はエアライン受験とマナーについてお伝えします。
マナーを身につけるためのオススメ資格
私は新卒エアラインCA受験準備をするとき、客室乗務員らしさを演出するための”仕草””立ち居振る舞い”や”マナー”などは絶対必要だと考えていました。
なので、そのあたりをスクールで教えてくれるのでは?と思い、合格するにはエアラインスクールに通うことが必要と思い込んでいたのです。
そして、エアラインスクールには通わないと決めた後も、何らかのマナーは知っておくべきではないかと感じて秘書検定の資格をとる勉強をして、2級を取得しました。
この資格を取るにあたり、言葉遣いと日本の一般社会の常識を学べたのは良かったです。
知識が身に付いて資格も取れますので、言葉遣いや、一般常識に疎いかなと思われる方にはとても為になると思います。
エアライン就活マナーの身に付け方
そして、面接マナーを知るために私は友人とJALアカデミー(今はKAPLANが受け継いでいるようです)JAL客室乗務員が講師をする面接マナー講座に参加。
それは、客室乗務員を目指す人を対象にしたものではなく一般新卒就活生向けの講座で、笑顔の作り方やお辞儀の仕方、姿勢や立ち方などを基本的な事を3時間程度習いました。
就活中、マナーに関する準備はこれだけでした。そして、就活マナーについてはこれ位で充分。もしくは行かなくても良かったかなと思うくらいです。
皆さまの中には、立ち居振る舞いや面接マナーなどを身につけることを一生懸命練習されている方もいらっしゃるかもしれません。それはムダにはなりませんので安心して下さい。
もちろん最低限のマナーを知っておくことは重要です。
でも、今はYoutubeなどで面接マナーなどの動画がたくさん出回っていますので、それを見ながら自宅で練習すれば無料で充分マスターできますよ。
CAになるために磨くもの
よくエアライン就活で外見を”CAっぽく”することに一生懸命になっている方がいらっしゃいます。それも間違いではないと思いますが、それよりもまずやるべきことが実はあります。
JALの客室乗務員採用サイトにある客室乗務員に特に大切な要素として以下3つを挙げています。
2基本品質(知識と技量)
3関知力・人間力
その中で2について
こう断言しているのです。そしてこう付け加えています。
これは、シンプルに言いますと”外見より中身“。つまり外見やサービススキルなどの技量は入社後にプロとして育てます!だから中身を磨いておいてください。ということを伝えていると考えています。
なのでエントリーシートや面接などの採用プロセスの中で、まずは“中身を鍛えた人”“CAの要素を兼ね備えた中身を持っている人”かどうかを確かめたい。ということ。
といいますのも、サービスに直結する「人柄」がまず何よりも大事だからです。誰でも資質のある方ならサービススタンダードは訓練で身につけられるスキルです。
けれどもそれを超える対応になると、その人の性格や性質で対応も違い、お客様の印象やサービスの結果も違ってしまいます。
採用側はエアラインの顔としてお客様の満足感や信頼感へ繋げることを、客室乗務員の対応に委ねなくてはいけません。
マニュアルや訓練で対応の方法もある程度習いますが、そこから先はその人に託さなくてはいけないのです。ですので、そこをしっかり任せられる人なのかどうかを見極められます。
外見は面接で好印象を得るのにとても大切な要素ですが、”サービスのプロ”の面接官たちは仕事柄”人を見る”仕事でもあるので、一見してすぐそれが中身の伴うものなのか違うのかわかってしまいます。
ですので、採用側の信頼を得るためにも、まず”心”を磨くことが肝心なのです。
CA合格にはマナーよりセルフブランディング
マナーを身につけるならば、その人のセルフプロデュース戦略を通した立ち居振る舞いを身につける方がエアライン受験に合格するには大切だと考えています。
セルフプロデュースとは、自分というブランドの魅力を最大限に発揮するための自己演出力。
エアライン就活の場合は、面接官に「この子うちの会社にいそうだな」と思ってもらえるよう、エアラインが求めている人材像を理解して自分と共通する部分をマッチングさせアピールします。
希望するエアラインにいそうな雰囲気とマッチさせ、自分の魅力を最大限活かすようなイメージを基に、雰囲気作りや立ち居振る舞いを考えていくことをおすすめします!