~エアラインCA独学合格を目指して企業研究される方~
エアライン合格に役立つ企業研究のやり方は、以下の記事で解説しています。
JALやANAをメインにして書いていますが、本質はどのエアラインも一緒です。
【JAL・ANA企業研究】客室乗務員合格に繋がる効果的なやり方
併せてどうぞご覧下さい♪
KLMオランダ航空について
KLMオランダ航空(KLM Royal Dutch Airlines)は、1919年に創立。2019年10月7日に100周年を迎え、世界で最も古いエアラインとしても有名です。
日本との繋がりも長く、2016年に日本就航65年を迎えました。
KLMオランダ航空のKLMは一体どのような意味があるのか不思議に思う方もいらっしゃると思います。
KLMはオランダ語でKoninklijke Luchtvaart Maatschappij と呼ばれこの頭文字を取ってKLMなっています。ちなみにKoninklijkeは王立、Luchtvaart 航空、Maatschappij 会社という意味です。
KLMといえばあの目の覚めるような青色の機体と制服。一目見れば、どこの航空会社かすぐわかります。KLMのユニフォームもデザインの変更はあるものの一貫してKLM blueです。
そして、KLMはこのBlueにとても誇りを持っています。「なぜなら世界最古のエアライン故に飛行機の機体の色も空と同じBlueを選ぶことができた。」ということを、遙か昔6週間の訓練をアムステルダムで受けたときに聞きました。
KLM客室乗務員の募集要項
募集要項からKLMの求める人材像を見ていきましょう。
以下、2017年10月に出た募集サイトから引用したものです。
<Requirements>
• Enthusiasm for the position of Cabin Attendant
• Japanese passport and nationality during the whole term of the contract
• Fluent in written and spoken Japanese and English
• Full knowledge of Japanese culture and (cultural) sensitive and sympathetic to the needs of Japanese customers
• Age minimum 21 years
• Be able to work shifts covering 24 hours a day, 7 days a week, and 365 days a year during the whole term of the contract
• Be able to conduct stand-by duties when needed
• Able to swim 50m without a floating device
• Minimum height 158 cm: maximum height 190cm
• Education: College degree or above
• Must live within a distance of 90 minutes by ground transportation to/from assigned base on the day preceding and the day following each flight
• Start date of training February 2018
以下は、2018年9月に出た募集サイトから応募資格を引用しています。
• 身長 : 158㎝以上190cm以下
• エアライン系専門学校・短期大学、もしくは同等以上の教育を受けた方
• 母国語:日本語、英語力:TOEIC700点以上もしくは同等レベル
• 日本文化に精通していること(欧米文化に精通していると尚可)
• 24時間365日のシフト勤務が可能であること
• 用具を使用せずに50m以上泳げること
• 成田国際空港まで、公共交通機関を利用して90分以内で通勤可能な圏内に居住すること
KLMオランダ航空における日本人客室乗務員の役割
KLMオランダ航空の日本人客室乗務員は、アムステルダムと日本路線だけ乗務します。
エミレーツのように様々な場所にフライトする乗務員ではありません。そして、KLMの日本路線のお客様はほぼ日本人。なので、主に日本人のお客様へのサービスそしてオランダ人クルーとお客様の掛け渡しをする役目です。
そのためにオランダ人とのコミュニケーションも重要です。オランダ人はオランダ語を話しますが、フライトでは、英語が共通語として使われているので、オランダ語が話せなくても心配入りません。
オランダは、ヨーロッパ圏のなかでも英語を話せる人がとても多い国です。
一説によると、国自体が海抜より低いところにありいつ洪水で国がなくなってしまうかわからないから、第二外国語はしっかりと話せるように小さい頃からさせているということをオランダ人から聞いたことがあります。(半分冗談だと思いますが。)
KLMの社風
オランダの雰囲気は洗練されているというよりは大変素朴で牧歌的といった感じで、とてもゆったりほのぼのとしています。オランダ人クルー(乗務員)は働き者で一緒に働きやすく、機内のサービスなども大変機能的でした。
アメリカでも最近ファーストクラスをなくしていく傾向にありますが、KLMはかなり以前からファーストクラスを撤廃して、2クラス制を採用しています。
そして質実剛健といったら、ドイツを思い浮かべますよね。実は、オランダもなかなか合理的で機内サービスで使った空き缶なども元あった置き場所に戻しリサイクルなどにまわすなど分別対策もしっかりしています。
その後イギリスやアメリカのエアラインで働きましたが、機内で出たゴミは全部一緒というおおざっぱな対応とはずいぶん違い細やかで自然を大事にする姿勢が感じ取れます。
KLM客室乗務員の求める人材像
KLMの求める人材像としては日本人のお客様の対応がメインなので丁寧な日本語を話しおもてなしが出来る方、オランダ人クルー(乗務員)と日本人のお客様の橋渡しをするために異文化対応力と英語でのスムースなコミュニケーション能力が必要です。
英語のレベルと言いますと、募集要項にTOEIC700点以上もしくは同等レベルとあります。特に、TOEIC700点持っている必要はありませんが、英語でのスムースな意思疎通は求められます。
そして、都会的で洗練された人というよりどちらかという人間味あふれ、素朴で親しみやすさなどを持ち合わせている人が社内、そして乗務員に多いのが特徴。
以前、募集要項にScene of humor(ユーモアのセンス)が掲げられていたこともあります。(今はなくなってしまいましたが)ですので、そういった部分もどんどん伝えて行かれるといいと思います。
外資系エアライン採用試験準備に関して
エアラインはそれぞれ客室乗務員の呼び名が違っています。アメリカ系はFlight Attendantですが、イギリス系はCabin Crew。
そしてKLMオランダ航空は募集要項にJapanese Cabin Attendantと書いてあります。ですので、面接などで呼ぶ際には、このCabin Attendantを使うといいと思います。
また、書類作成は日本語、英語の履歴書と職務経歴書を用意します。英文履歴書は決まった書式や項目がないので、上記のRequirementsに書かれた内容は項目にいれておくといいでしょう。
履歴書(レジュメ)の書き方に関しては以下で詳しくお伝えしています。

また、KLMでは過去必要書類としてこのレジュメと職務経歴書それぞれ日本語、英語で求めていました。
記入する内容としては、レジュメの方では簡単な職歴をそして職務経歴書の方で具体的にどのような仕事をやってきたのかなどを詳細に伝えるといいと思います。
また、募集が出たときに、慌てて作ることのないようあらかじめある程度の物を最初から作っておくことをオススメします。
英語のレジュメや職務経歴書は型が決まっていないので、見やすさ、読みやすさを意識しながらまとめていきましょう。
KLM客室乗務員になるには
KLM成田ベースは、私が乗務員として最初に働いた場所でもあります。現在でも、KLMの集まりなどがあれば呼んで頂けるようなアットホームなエアラインです。
先日も、地上の方やオフィスそしてKLMの日本人客室乗務員一期生の方達から総勢200人以上集まり、創立100周年記念パーティがありました。就航当初の貴重なお話なども伺うことができ、KLMで働くことができたご縁に感謝しながら大変楽しい時間を過ごしました。
私がいた当時は4年契約でしたが、現在は3年と状況が許せば2年追加して働けます。 KLMは2004年にエールフランスと経営統合して一緒になり現在は、それぞれのブランドを残したまま存続しています。
一時、福岡や名古屋、札幌などにも飛んでいましたが現在は大阪と成田ベースのみです。KLMは契約社員採用で、定期的に日本人を採用しているヨーロッパの中でも数少ないエアラインの1つ。
契約社員なので、正社員採用のようにずっと働けるわけではないのでその後のキャリアや人生設計などはしっかりと考えておく必要がありますが、年齢層も幅広く採用しています。
客室乗務員経験者の方のトランスファー先としてまた、日本ベースということもあり人気が高いですが、とても働きやすいエアラインですのでご興味があれば未経験者の方も是非チャレンジしてみてください。
Crew ライフが楽しめるオススメのエアラインです!
自信を持って英語を話すために
英語面接対策として
伝える内容を頭に入れたり
アウトプットの練習をされていると思います。
ところが意外と見落としがちなのは
英語発音
外資系の面接でチェックされる英語力の一つが、「スムースなコミュニケーション力」
面接でのコミュニケーション力とは、意思疎通や自己表現力。
それらの土台となるものが、英語発音です。
もし、あなたが英語を話しているとき
- よく聞き返されてしまう
- 理解してもらえない
ご経験があるなら
面接でも、回答を理解してもらえない可能性があります。
というのも、面接ではどうしても内容にフォーカスして、発音がおろそかになりがちだからです。
ためしに一度ご自分の英語面接回答を録音して聞いてみてください。
ちょっとわかりづらいかな?と思われたら、発音学習をすることをおすすめします。
17年間外資系でフライトして、発音の大切を感じたからこそあえてつらいことをお伝えしますが、
英語発音は、他人から指摘されることは大人になってからではほとんどありません。気づいてても滅多にアドバイスしてくれる人はいないです。
だからこそ、自分の英語を聞いて客観的に自分で判断するしかないのです。
でも、安心してください。
大人でもきれいな英語発音が身につく方法があります。
発音の悩みを解決すれば、英語を話す自信がつきます。
エアラインCAに合格してフライトしてからも役立ちますよ♪
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