キャビンアテンダントになりたい!という男性が最近増えています。
けれども、日本のエアラインでは「ANA男性CA初採用!」なんてニュースになるくらい、まだまだ認知度が低い状態。
外資系エアラインでは男性客室乗務員はいて当たり前の世界。私は欧米系のエアライン3社で17年間乗務していましたが、フライトによっては男性の割合の方が多かったなんていうことも日常茶飯事でした。
そこで、今回男性客室乗務員についてどんな人がなっているのか?前職は?資質や資格などは何が必要か?
CAになるために男性ならではの特別な準備はあるのか?など採用されるために知っておくと役に立つ情報をお届けします。
日系エアラインCAを目指す男性はチャンス到来
JALなどでは以前客室系総合職として男性を採用していたこともありました。5月5日の鯉のぼりフライトではJAL男性客室乗務員だけのフライトを行うなどのイベントを開催し、こんなに男性がいたんだと驚かれた方も多いはずです。
ピーチ、スターフライヤー、ジェットスターなど日系LCCは当初から男性を採用しておりましたが、ここにきて2019年新卒で4名採用しANA男性CAが誕生しています。ANAはそれまで海外ベースの客室乗務員のみ男性を採用してたそうです。
男性客室乗務員は昔、女性客室乗務員がスチュワーデスと呼ばれていた頃はスチュワードと呼ばれていたりもしましたが、現在キャビンアテンダントは男女共通の呼び方です。
また、海外ではCabin Crew(キャビンクルー)やFlight attendant(フライトアテンダント)と呼ばれこちらも男女共通の呼び方です。
キャビンクルーはイギリス系のエアライン、フライトアテンダントはアメリカ系のエアラインでよく使われています。キャビンアテンダントは日本で作られた造語でしょうか?
今後は、LCCが搭乗して飛行機自体も更に身近な乗り物になり客様も多様化します。
そこに対応するためにもまた、世界のエアラインで問題となっている機内での迷惑行為などの抑止力にもなりますので、今後は男性の方もますます客室乗務員になるチャンスが増えると考えています。
客室乗務員の仕事ってどんなことをやるの?
男性客室乗務員も女性客室乗務員もやることは全く同じ。
三つの役割を飛行機内でこなしていきます。
3つの役割とは
保安要員
サービス要員
マーケティング要員
意外と知られていないのが三つ目のマーケティング要員。特に日系エアラインを目指されている方は知っておくといいですよ。
それについては下の記事で詳しく説明していますのでご覧下さい。
男性CAの前職は何していた?必要な資質、身長、資格や経験は?
男性客室乗務員の前職
男性客室乗務員になる前は一体何をしていたのか?気になるところでもありますよね。
ピーチアビエーションは”国籍、年齢、性別、経験”不問にして採用しているために、元教師や元アナウンサーの方もいるとか。
私が知る限りでは、一般の会社員、司会者、英語の先生、エアラインの別部門、モデルをやっていた方もいらっしゃいました。
結構多彩です。
特徴・資質
共通しているのは、人と接するのが好きな人。
あとは底抜けに明るい方から物静かで落ち着いた人まで様々。その辺りは、それぞれの方の個性ですね。
接客業経験は必要?
接客業経験があった人もいれば、なかった人もいます。
接客業経験はあれば良いと思いますが、必須か?といえばそうではないです。これは女性も同じですね。
ただ、サービス業にふさわしいみだしなみや印象を与えられる人というのは重要です。
みだしなみや印象について
エアライン業界は、個性を前面に出しているLCCを除いてはどこも超がつくほどのコンサバ。
見た目の印象も、髪型は今時のファッションではなくどちらかというと一昔前ではないですが、7・3のような短めで整髪されたお堅い印象のイメージを思い浮かべるといいと思います。
服装や全体の見た目の印象として、清潔感やさわやかさなども必須です。
日本人男性クルー(乗務員)は、結構お肌に気を遣っていらっしゃる方が多い印象を受けます。
英語力&TOEIC
外資系エアラインで働く場合、やはり最低限英語で自分の考えを伝え相手の言うことが理解出来るコミュニケーションスキルは必要です。
ワーキングホリデーや留学などで英会話のスキルを身につけた人もいますが、留学経験は全くなく独学で英語を勉強した人もいました。
日系、外資系エアライン共々TOEICの点数の基準を募集要項に書いてあるところが多いです。だいたい日系エアラインで550以上600点。外資系エアラインでは550~700点以上まで。やはり外資系になると求められる英語力も上がります。
また、外資系エアラインの最終試験は英語のみというところも多いので面接を突破するだけの英語力も必要となってきます。
身長
男性の身長について募集要項に書いてあるエアラインと書いてないエアラインがあります。書かれている場合は、だいたい170㎝前後。
書いてない場合は、たいていその代わりにアームリーチの長さが書かれていますので、それをクリアすれば大丈夫です。
だいたい208㎝~212㎝が多いです。
水泳
CA募集資格の中に、水泳ができることを条件としているエアラインがあります。外資系エアラインの中には、50m以上泳げることを条件としていることも!
採用プロセスの中で泳ぐ試験はありませんが、面接中に泳げるかどうか確認されることがあったり、合格後の客室乗務員になるトレーニングではDitching(不時着水)の時、プールで泳いだりすることもあります。
泳げる人にとっては、楽しい訓練ですが、水が苦手な人は覚悟が必要です。
以上、男性客室乗務員になるための資格などをお伝えしてきましたが、エアラインによっても規定が違います。
毎回募集をする時募集要項が出ますがそちらに条件や資格などが詳しく記載されますので、応募の際にしっかり確認してください。
過去男性CAを募集・採用しているエアライン一覧
ANA
JTA
スカイマーク
スターフライヤー
ピーチ/バニラエア
ジェットスタージャパン
KLMオランダ航空
ブリティッシュエアウェイズ
エールフランス
エミレーツ
キャセイパシフィック航空
バンコクエアウェイズ
エジプト航空
オーストリア航空
*参考資料:外資系客室乗務員になる本/イカロスMOOK 月刊エアステージ編集部
また、これまで男性を採用していないエアラインでも積極的に応募してみると良いですよ。何が起こるかわかりませんから!
応募から乗務スタートまで
客室乗務員に応募してから乗務開始までのプロセスを簡単にお伝えします。
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エアライン募集
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エントリー
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面接
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合格!!
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訓練
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乗務スタート!!Have a nice flight
<エントリー>
・最近はWebからの応募がほとんど。郵送で書類を送るエアラインもあります。
・履歴書や写真など必要書類また、動画などを送ります。
<面接>
・たいてい1次~3次面接まで
・グループディスカッションやグループワークをやるところもあります。
<訓練>
・通常6週間から8週間程度
・外資系エアラインの場合はほとんど採用された国で行われます。
・訓練中テストがあり、合格しないと最悪採用取り消しということも起こります。
応募までに準備すること
英語/TOEIC
応募の際にTOEICの点数の入った認定書のコピーなどが必要な時があります。ですので、あらかじめ受験して、証明書などは用意しておくと良いです。
写真
エアラインに応募する際、履歴書などに添付する証明写真や全身写真などの提出を求められることがあります。
写真は、できるだけエアライン応募用の写真をとってくださる所で撮影すると良いです。
魅せ方を知っていますので、安心です。そして、面接当日はなるべく写真と同じイメージで行きましょう。
履歴書
エアラインの募集は突然出ることもあります。
慌てないように、履歴書や職務履歴書などあるていどアップデートされたものを準備しておくことをおすすめします。
また、外資系エアラインを目指す方は、日本語だけでなく英語でも用意しておきましょう。
CAになるモチベーションをキープするために
エアステージでおなじみのイカロス出版から、「男子客室乗務員になる本」が発売されています。
JALやANAをはじめ男性客室乗務員を採用している日系、外資系エアラインについてや、インタビューなども載っているので情報収集には役立ちますね。
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まとめ
CA合格するための具体的な就活準備術を知るには、合格した人から学ぶのが一番!
CAやってみたい!と思われたらどんどんチャレンジしてみてくださいね。
世界が変わりますよ!
CA受験でつまずかないために
エアラインCAをめざして、後悔しない就活をしたい方へ。
そのためには、すでにCA合格した先輩たちが
- エアラインCA受験の何につまずいたのか?
- それをどう改善したのか?
先に知っておくと同じ過ちをしないですみます。
これは、現在エアラインCA合格になかなかつなげられない方々の悩みでもあります。
就活の方向性を間違えると大変です。
「もっと早くこの方法を知りたかった」なんて絶対思いたくないですよね。
そうならないためにも
合格に至るまでに何が壁となったのか?
どう対処したのか?
不合格になりやすい原因を先回りして学べるのはこちらです。>>>