飛行機内で急病人発生!

「お客様の中にお医者様は~」というアナウンス、聞かれたことがありますか?

これはドクターコールと言って、機内で急病人の対応をするために行うものです。

そして、先日ツイッターでリツイートした記事

先日の記事「笑顔でお客様を迎えるCAが考えていること」でもお伝えしましたが、客室乗務員にとって、機内で安全にしかもスムースにサービスを行うための情報収集は欠かせません。

このJALの新しいシステムは機内での緊急の出来事に対処できるよう情報を前もって掴んでおくことができるので、素早い対応に活かすことが出来ますね。

機内で、急病人が発生したときの対処法は、このドクターコールが有名ですが私は、17年間のフライトの中でこのドクターコールを一度も経験したことがありません。

といいますのも、JALのプレスリリースにも書いてありましたが、コールセンターに連絡し、現役医師から直接助言を受けるシステムを私がいた米、英のエアラインでは取っていたからです。

欧米と日本のエアラインの違い

アメリカやイギリスなどのエアラインでは機内で重篤な急病人がでた際に、まずメディカルアドバイザリーサービスにコンタクトをして、お客様の状況を伝え対応のアドバイスをもらいます。

その医師が機内での医療関係者が必要と判断したときのみアナウンスをかけるので、このドクターコールは最終手段となっていました。

機内でおこりがちな病気

私のフライト人生の中で、一番多かった急病人は貧血で倒れられる方でした。時差や過密なスケジュール旅行または出張などの緊張感から相当疲れていらっしゃるのでしょう。気圧の関係か特にお酒を飲まれてトイレに行くために立った時に起こるパターンが多かったです。

忘れられないお客様

そして忘れられない出来事は、成田からロンドン行きのフライトで胸の痛みを訴えられた日本人のお客様。

すぐに、パーサーに伝え、地上の医師↔チーフパーサー&キャプテン↔私↔お客様という連携システムで、情報を共有し対処。30分ごとに状況を伝えアドバイスを仰ぎ、ロンドンまでは長すぎるという判断でヘルシンキに緊急着陸。

そこでParamedic(救命救急士)の方にこれまでの情報を伝え、お客様の対処を引き継ぎました。このような生死に関わるような重大な出来事は、幸い一度だけでした。

この間、私はお客様の付き添いをしていたので私の働くポジションは他の乗務員がカバーします。(通常ぎりぎりしか乗務員を乗せていないので、こういう状況になるとマンパワーが足りなくなります。)

他のお客様にご迷惑をおかけしないよう、そしてサービスを滞りなく行うために、乗務員が一致団結して事に当たります。

みんなの気持ちが一つになるチームワークのパワーはすごいですよ!何でも乗り越えられます。後日、チーフパーサーからその時のフライトの乗務員全員にThank you レターが配られました。

お客様の胸の痛みは狭心症だったとのこと。お元気になって日本に帰国されたと報告を受け、本当に嬉しかったです。

客室乗務員は、こういう医療関係の非常時への対処もしなくてはいけません。ですので、急病人に使われる医薬品や、医療機器などが入った通称Doctor’s kitなどの中身や急病人への対処法、そしてCPRとよばれる心肺蘇生法などを客室乗務員のトレーニングで学びます。

こういうことへの対処も、日頃のトレーニングがあったからこそ。客室乗務員は毎年安全に関する訓練と同時にこのメディカル関連の対処法もトレーニングしますが、このときほど大切さを実感したことはなく私の忘れられないフライトでの思い出の一つとなっています。



飛行機内で病気になったらhttps://ca-lab.link/wp-content/uploads/2017/10/611dcc4170c00b4c855ef80e186688ce_s-580x435.jpghttps://ca-lab.link/wp-content/uploads/2017/10/611dcc4170c00b4c855ef80e186688ce_s-150x150.jpgca-lab客室乗務員の仕事(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 飛行機内で急病人発生! 「お客様の中にお医者様は~」というアナウンス、聞かれたことがありますか? これはドクターコールと言って、機内で急病人の対応をするために行うものです。 そして、先日ツイッターでリツイートした記事 搭乗医師を事前に把握 日航、日医と事前登録制度  :日本経済新聞 https://t.co/zLRxHzK1Fw — CAラボ (@calaboratory) 2016, 2月 4 先日の記事「笑顔でお客様を迎えるCAが考えていること」でもお伝えしましたが、客室乗務員にとって、機内で安全にしかもスムースにサービスを行うための情報収集は欠かせません。 このJALの新しいシステムは機内での緊急の出来事に対処できるよう情報を前もって掴んでおくことができるので、素早い対応に活かすことが出来ますね。 機内で、急病人が発生したときの対処法は、このドクターコールが有名ですが私は、17年間のフライトの中でこのドクターコールを一度も経験したことがありません。 といいますのも、JALのプレスリリースにも書いてありましたが、コールセンターに連絡し、現役医師から直接助言を受けるシステムを私がいた米、英のエアラインでは取っていたからです。 欧米と日本のエアラインの違い アメリカやイギリスなどのエアラインでは機内で重篤な急病人がでた際に、まずメディカルアドバイザリーサービスにコンタクトをして、お客様の状況を伝え対応のアドバイスをもらいます。 その医師が機内での医療関係者が必要と判断したときのみアナウンスをかけるので、このドクターコールは最終手段となっていました。 機内でおこりがちな病気 私のフライト人生の中で、一番多かった急病人は貧血で倒れられる方でした。時差や過密なスケジュール旅行または出張などの緊張感から相当疲れていらっしゃるのでしょう。気圧の関係か特にお酒を飲まれてトイレに行くために立った時に起こるパターンが多かったです。 忘れられないお客様 そして忘れられない出来事は、成田からロンドン行きのフライトで胸の痛みを訴えられた日本人のお客様。 すぐに、パーサーに伝え、地上の医師↔チーフパーサー&キャプテン↔私↔お客様という連携システムで、情報を共有し対処。30分ごとに状況を伝えアドバイスを仰ぎ、ロンドンまでは長すぎるという判断でヘルシンキに緊急着陸。 そこでParamedic(救命救急士)の方にこれまでの情報を伝え、お客様の対処を引き継ぎました。このような生死に関わるような重大な出来事は、幸い一度だけでした。 この間、私はお客様の付き添いをしていたので私の働くポジションは他の乗務員がカバーします。(通常ぎりぎりしか乗務員を乗せていないので、こういう状況になるとマンパワーが足りなくなります。) 他のお客様にご迷惑をおかけしないよう、そしてサービスを滞りなく行うために、乗務員が一致団結して事に当たります。 みんなの気持ちが一つになるチームワークのパワーはすごいですよ!何でも乗り越えられます。後日、チーフパーサーからその時のフライトの乗務員全員にThank you レターが配られました。 お客様の胸の痛みは狭心症だったとのこと。お元気になって日本に帰国されたと報告を受け、本当に嬉しかったです。 客室乗務員は、こういう医療関係の非常時への対処もしなくてはいけません。ですので、急病人に使われる医薬品や、医療機器などが入った通称Doctor’s kitなどの中身や急病人への対処法、そしてCPRとよばれる心肺蘇生法などを客室乗務員のトレーニングで学びます。 こういうことへの対処も、日頃のトレーニングがあったからこそ。客室乗務員は毎年安全に関する訓練と同時にこのメディカル関連の対処法もトレーニングしますが、このときほど大切さを実感したことはなく私の忘れられないフライトでの思い出の一つとなっています。   「JAL DOCTORS登録制度」は、このアナウンスでお客様の中からお医者様を探すのではなく、そのフライトに乗り合わせた事前に登録済みのお医者様へ客室乗務員が直接お声がけをして、迅速な対応を行うのが目的だそうです。   先日の記事「笑顔でお客様を迎えるCAが考えていること」でもお伝えしましたが、客室乗務員にとって、機内で安全にしかもスムースにサービスを行うための情報収集は欠かせません。 このJALの新しいシステムは機内での緊急の出来事に対処できるよう情報を前もって掴んでおくことができるので、素早い対応に活かすことが出来ますね。   機内で、急病が発生したときの対処法は、このドクターコールが有名ですが私は、17年間のフライトの中でこのドクターコールを一度も経験したことがないのです。   といいますのも、JALのプレスリリースにも書いてありましたが、コールセンターに連絡し、現役医師から直接助言を受けるシステムを私がいた米、英のエアラインでは取っていたからです。 機内で重篤な急病人がでた際に、まずメディカルアドバイザリーサービスにコンタクトをして、お客様の状況を伝え対応のアドバイスをもらいます。 その医師が機内での医療関係者が必要と判断したときのみアナウンスをかけるので、このドクターコールは最終手段となっていました。   私のフライト人生の中で、一番多かった急病人は貧血で倒れられる方。疲労蓄積やお酒を飲まれた方がトイレに行くために立った時に起こるパターン。   そして忘れられない出来事は、成田からロンドン行きのフライトで胸の痛みを訴えられた日本人のお客様。 すぐに、パーサーに伝え、地上の医師↔チーフパーサー&キャプテン↔私↔お客様という連携システムで、情報を共有し対処。30分ごとに状況を伝えアドバイスを仰ぎ、ロンドンまでは長すぎるという判断でヘルシンキに緊急着陸。 そこでParamedic(救命救急士)の方にこれまでの情報を伝え、お客様の対処を引き継ぎました。 このような生死に関わるような重大な出来事は、幸い一度だけでした。   この間、私はお客様の付き添いをしていたので私の働くポジションは他の乗務員がカバーします。(通常ぎりぎりしか乗務員を乗せていないので、こういう状況になるとマンパワーが足りなくなります。) 他のお客様にご迷惑をおかけしないよう、そしてサービスを滞りなく行うために、乗務員が一致団結して事に当たります。   みんなの気持ちが一つになるチームワークのパワーはすごいですよ! 何でも乗り越えられます。   後日、チーフパーサーからその時のフライトの乗務員全員にThank you レターが配られました。 お客様もお元気になって日本に帰国されたと報告を受け、本当に嬉しかったです。 エアラインごとに対応の順番や機内に搭載している医療品は若干違いますが、急病人に使われる医薬品や、医療機器などが入った通称Doctor’s kitなどの中身や急病人への対処法、そしてCPRとよばれる心肺蘇生法などを客室乗務員のトレーニングで学びます。   こういうことへの対処も、日頃のトレーニングがあったからこそ。 おかげさまで心臓に毛が生えて、何があってもうろたえない度胸もつきました!JAL・ANA・KL・UA・BA独学合格経験を持つ元外資系CAの就活合格術